高学年になると「分数がどうしても苦手」という相談が一気に増えます。
この“分数問題”、元教員の経験から断言すると…
算数の中で最も“誤魔化しが効かない”単元なんです。
計算ができるように見えても、
概念が曖昧だと高学年で一気に崩れます。
だからこそ親が理解しておくべきポイントがあります。
今日はそのまとめです。
1. 分数が苦手…その理由は“抽象性の高さ”!
小数や整数は「量のイメージ」が簡単ですが、
分数は視覚化しないと意味が伝わりづらい。
例えば…
- 1/4
- 2/3
- 5/8
これらは “2つの数字で1つの量を表す” という小学生にとっては複雑な構造をしています。
言い換えると、
分数は量の言語レベルが一段階上がる単元
ここに対応しきれず苦手が生まれます。
2. 元教員視点:分数が苦手な子にある3つの共通点!
■共通点①
「分母=全体の数」という感覚がない
分子と分母の役割があやふやになる典型例です。
- 3/4 は「4個に分けたうちの3個分」
- 5/8 は「8個に分けたうちの5個分」
この“量のイメージ”がなかなか理解できません。
数字をただの“記号”としてしか見れない子が多い感じがしてました。
■共通点②
同分母・異分母の意味が曖昧
ここでつまずく子も特に多いです。
- なぜ9/10と3/10はすぐ比べられるのか
- なぜ5/6と7/8は比べにくいのか
- なぜ通分が必要なのか
これらが 「意味を理解しない」 まま計算だけしてきたケースではなかなか厳しいです。
分数の根本が理解できていないからです。
■共通点③
小数・整数との関係がつながっていない
5/10=0.5
3/4=0.75
この変換が“ただの暗記”だと分数理解が止まる。
本当は、
「分数は比の一種」「小数はそれを10の世界で表したもの」
という関係が腑に落ちると一気に強くなります。
🤝 分数と比の関係
分数は、ある全体の一部分や、等しい部分の数を表す数学の基本的な概念です。割り算や比率を表すのに使われます。比もまた、2つの数量の関係を示すもので、分数は比を別の形で表現したものと考えることができます。
🔢 比を分数にすることで何がわかるの?
比を分数で表すことで、2つの数量の関係が「割合」としてより明確になります。例えば、「AはBの3倍」や「AはBの2/3」のように、一方を基準としてもう一方の量を表すことができますね。これは、ある量が全体の中でどのくらいの割合を占めるのかを理解するのに役立ちます。
📝 比の性質
比にはいくつかの大切な性質があります。
- 分数に置き換えられる:比は割合の形に変換できるため、分数で書き換えられます。
- かけたり割ったりできる:比は、両方の数に同じ数をかけたり割ったりしても、その関係性は変わりません(ただし0以外の数に限ります)。この性質を使って、分数を含む比を簡単に整数の比に直すことができますよ。
🏫 中学受験における重要性
中学受験では、比と割合の概念はとても重要なテーマとして扱われます。分数や比をしっかりと理解し、使いこなすことが、多くの問題解決につながります。
3. 元教員が見てきた「分数苦手な子の典型3タイプ」
これを知っておくと対処法が一気にわかりますよ!
■タイプA:図を描いて理解する経験がほぼゼロ
分数は図で学ばないと本当にキツいです…
文章と数字だけだと抽象すぎるのです。
■タイプB:計算だけ先に習ってしまい“意味が置き去り”
公文系の早進度の子に多い気がします。
- 通分はできるけど意味がない
- 約分はできるけど理由がわからない
- 「大きい/小さい」の判断が苦手
分数を計算を「手順だけ」で覚えてしまった場合によく見られます。
■タイプC:整数への置き換えができず混乱
タイプCの子が一番多い気がします。
- 1/2+1/2=1(これはわかる)
- 1/2×4=2(これは不安)
- 3÷1/2=6(意味不明)
“量の変化”として分数をとらえる経験が少ないとこのような感じになりますね。
4. “分数ガチ伸び”ロードマップがこれ!

元教員ガチ勢が教室でやってきた“鉄板メソッド”をそのまま家庭用に落とし込みました。
ステップ①:分数を実物で触る(概念ガチ固め)
家の中にあるものでOK。
- トーストを4等分 → 1/4
- ピザを8等分 → 3/8
- チョコを10等分 → 7/10
「あ、分数ってこういうことか」と腑に落ちる瞬間が必ずあります。
机の上より100倍効果的ですね。
ステップ②:とにかく図を描く(視覚化ガチ強化)
これだけやれば間違いなく変わってきます。
- 1/4 を四角で描く
- 3/8 の“8つの同じ大きさ”を描く
- 1/2 と 2/5 の大きさを比べる
重要なのは “同じ大きさの全体” を描くことです。
図で理解しておけば
通分・約分の“意味”も勝手にわかってきますよ。
ステップ③:小数とのガチ変換をできるようにする
おすすめはこの3つの変換セット:
- 1/2=0.5
- 1/4=0.25
- 3/4=0.75
高学年の文章問題の土台はこれが多いです。
子どもが「分数→小数→割合」とスムーズに飛べるようになると算数力が一段上がります。
ステップ④:文章問題は“必ず図付き”でやる
たとえば、
「ケーキの2/3を食べた」
なら、
- ケーキの図を描く
- 3等分に区切る
- そのうちの2つに色を塗る
これを丁寧にやるだけで文章問題の正答率が急上昇します。
5. 分数が苦手でも大丈夫!むしろ“伸びしろの宝庫”
元教員としての正直な感覚:
分数は最も逆転しやすい単元。
理由は…
- 一度理解すると応用問題もすんなり解けるから
- 図解・変換で理解できる子が本当に多いから
特に高学年は
「分数ができる=算数の地力が上がった」
と自己分析してどんどん算数が好きになります。
だからここを克服すると子どもの自尊心が一気に回復します。
6. 親が“絶対に言ってはいけない言葉”
- 「なんで分数だけこんなにできないの?」
- 「小学生なんだから簡単にできるでしょ」
- 「通分ぐらい覚えてよ」
分数苦手は 理解順序の問題 です。
決して “能力” の問題ではないですね。
ここを否定されると、分数への恐怖心が倍増してしまう可能性が大きいです。
まとめ:分数攻略は“図解×変換×経験”の3点セット!
分数は、
- 実物で触る
- 図で描く
- 小数とつなげる
この3つのステップで理解が爆速で進みます。
分数だけ苦手…
これは“その子の弱点”ではなく、
“教わり方が分数仕様になってなかっただけ”。
今日から少しずつやれば、
高学年でも十分間に合うし、むしろ得意単元に化けますよ!
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