どこでつまずいているか分かれば、学力は必ず戻る
高学年になると「何が原因でつまずいているのか」が見えづらくなります。
問題文も難しくなり、計算も複雑に、思考力も要求される。
つまり、
“子どもがどこで止まっているのかが外から見えにくい”んです。
でも、元教員の立場から断言できます。
【つまずきの原因は、どんな子でも この3つのどれか】
- 読み取りのつまずき(問題文が読めない/条件をつかめない)
- 計算のつまずき(途中で計算が崩れる/処理が遅い)
- 思考のつまずき(どのように解くのか方針が立てられない)
そしてこの3つは、それぞれ対策がまったく違う。
逆に言えば、原因さえ分かれば「ピンポイントで学力を戻す」ことができます。
【読み取りのつまずき】問題文が読めていないパターン
●よくあるサイン
- 文章題を前に固まる
- 書いてあることを「読む」だけで意味を取れていない
- 「何を聞かれているの?」と言う
- 線分図や表を見るのが苦手
特に高学年では、問題文の“構造”を把握できるかどうかが勝敗を分けます。
算数が苦手だと思っている子の6割以上は読み取りが原因と言っても過言ではありません。
●家庭でできる“読み取りガチ強化ステップ”
①問題文を【読み上げさせる】
声に出すだけで、内容理解が一段上がります。
黙読だけでは頭を素通りしがち。
②問いを“質問形式”に書き直させる
例)
「Aの代金はBの3割増しです」
→「AはBよりどれくらい高いの?」
問いを自分の言葉に変換できる子は、文章題で伸びます。
③線分図の型だけ覚えさせる
読み取りが弱い子の多くは、線分図を自力で描けません。
まずはテンプレだけでOK。
- 比例
- 割合
- 速さ
- 和差
1種類ずつ型を覚えるだけで文章題の理解度が一気に上がります。
【計算のつまずき】計算ミス・処理速度の問題
●よくあるサイン
- ノートの字が乱れる
- 桁をそろえて書けない
- 分数・小数の変換に時間がかかる
- テスト後「時間が足りなかった」と言う
高学年の計算で多いミスは、「理解不足」ではなく**“作業の雑さ”**。
授業ではここまで細かくケアできないため、家庭でのフォローが極めて重要です。
●家庭でできる“計算力ガチ回復ステップ”
①「筆算のレイアウト」だけ徹底
字をそろえる
桁をそろえる
スペースを空ける
これだけでミスは激減します。
ガチで効果あります。
②分数・小数・割合は“変換練習”を一点突破
計算力が弱い子ほど、
「変換の手間」で混乱→本題の計算に入れない
という悪循環になります。
特にやるべきはこの3つ
- 小数 ↔ 分数
- 分数の約分・通分
- 割合=小数=百分率の三角変換
毎日5問でOK。
基礎が回復すると、文章題の処理力も一気に上がります。
③計算は“スピードより正確さが先”
最初からスピード練習をすると、雑さがクセになります。
ゆっくり確実に → じわじわ速度アップ
が正解です。
【思考のつまずき】解き方の“方針”が立てられない
●よくあるサイン
- 問題を読んだ後、手が止まる
- 「どうしていいか分からない」と口にする
- 図を描かない
- 具体例を自分で作れない
高学年の算数は、「思考の型」を知っているかどうかが勝負。
決して“センス”の問題ではありません。
●家庭でできる“思考力ガチ育成ステップ”
①「まず図を描く」をクセにする
頭の中だけで考え始めると、ほぼ迷子になります。
図に落とすのは、実は勉強が苦手な子ほど有効な手段。
②“問題のタイプ分け”を教える
「これは割合」
「これは速さ」
「これは比」
タイプが分かれば、解き方の候補が自動的に並びます。
先生目線で言うと、思考が苦手な子は
“問題をどんな棚に入れたらいいか”分からない
状態なんです。
③具体例で考える練習をする
例)
「AとBの和が60で、AはBより12大きい」
と聞いて固まる子には、
A=?、B=?を
A=40、B=20など具体的に置いてみる習慣をつけると一気に理解が進みます。
【原因別:家庭ですぐ使えるガチ診断リスト】

■読み取りタイプ
- 問題文を最後まで読まない
- 問いだけ読んで解こうとする
- 自分の言葉に置き換えられない
→ 対策:読み上げ/線分図テンプレ/問いの変換
■計算タイプ
- 桁ズレが多い
- 分数の計算が遅い
- ミスの箇所が毎回ランダム
→ 対策:レイアウト矯正/変換練習/速度より正確さ
■思考タイプ
- 図を描かない
- 方針が立てられない
- 類似問題でも初見扱いになる
→ 対策:図のクセづけ/タイプ分け/具体例
【まとめ】
高学年で学力差が広がるのは自然なこと。
でも、
どこでつまずいているかさえ分かれば、そこからの巻き返しは驚くほど速い
というのも、元教員として何度も見てきました。
そして家庭ができるサポートは、
“教える”ことではなく
“原因を見極め、正しい処方を当てる”こと。
読み取り
計算
思考
この3つのどこで止まっているのか。
そこが分かれば、お子さんの勉強はガチで確実に前に進みます。
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