高学年になると、「今日は宿題だけで終わった」「今日は部活で疲れてできない」「気づいたら動画タイムに突入してた…」という日が増えます。
これは親からすると心配ですが、実はこの現象には明確な理由があります。
単なる怠けではなく、脳の発達・生活リズム・人間関係の広がりが複雑に絡んだ“成長の証”でもあるんです。
ここでは、「勉強ゼロの日が続く原因」を整理しつつ、家庭でできる具体的な改善策を深く解説していきます。
◆なぜ高学年は“勉強しない”になりやすいのか
結論から言うと、次の3つがほぼ全員に当てはまります。
① 時間を“管理する力”がまだない
高学年は一見しっかりして見えますが、実は
「先にやるべきことを終わらせてから、したいことをする」
という順序立てがまだ苦手。
脳科学でいう“実行機能(やるべきことを実行する力)”は中学生~高校生でようやく安定していきます。小学生はまだ未完成。
だから、
「帰宅 → 気づいたらYouTube → あとでやろう → 寝る前に焦る」
はごく自然な流れ。
【★これ重要!】
怒っても改善しないのは、原因が性格ではなく発達段階だから。
叱るより、「構造を作ってあげる」方が圧倒的に効果的です。
② 体力がガチ消耗
高学年は本気の部活やスポ少が始まり、毎日全力。
さらに身長が急に伸びる時期なので、体の内部では成長ホルモンが大忙しです。
つまり…
- 帰宅した瞬間に疲労のピーク
- 夕食を食べたら眠気MAX
- ソファに座ったらそのまま言葉を失う
こんなのは“普通”。
むしろ部活をやっている子は、勉強ゼロが続いても学力そのものが落ちないケースすらあるのですが、これは後で詳しく。
③ 人間関係・遊び・SNSの世界がガチ拡大
高学年になると、友達付き合いが複雑になり、放課後の予定も激増します。
- LINEのグループが増える
- 友達と遊ぶ時間が急に長くなる
- 同級生との競争意識や“見られ方”が気になる
私達のように教育現場を知る人間なら分かりますが、この時期の子どもは「自分の世界が一気に広がる」タイミング。
勉強はその中で“後回しになりがち”なんです。
◆もし勉強ゼロを放置するとどうなる?
結論:継続すると“後始末が難しくなる”のが高学年。
理由は3つ。
- 中学の学習は積み上げ式で、穴があると一気に勉強が重くなる
- 思春期に入ると、親の声かけが通りにくくなる
- 生活リズムの乱れは学力よりも“本人の自己効力感”を奪う
だから家庭では、**完全放任ではなく“穏やかに軌道修正”**してあげることが大切です。
◆勉強ゼロを立て直すための“5つのガチ実践策”

ここからが本番です。
家庭で再現しやすく、高学年に特に効く方法だけ厳選しました。
① 「1日5分だけやればOK」方式に切り替える
高学年の最大の敵は「時間」ではなく「着手」。
5分でも机に向かったら勝ち。
学校の先生でも、テスト前に
「毎日5分でもいいから、机に座るクセを作れ」
とよく指導します。
■具体例
- 漢字1個だけ
- 計算プリントの上段だけ
- 日記1行だけ
- 明日の持ち物チェックだけでもOK
「ゼロ」→「5分」になれば、実質もう流れはできています。
② “帰宅後の自動ルーティン”を作る
人は疲れているほど、選択の数が多いほど動けません。
だから、帰った直後の行動を“固定”するとスムーズ。
■例
- 家に着いたらランドセルを定位置へ置く
- 手洗い → 水分補給
- 宿題に必要なものだけ机に出す
- タイマー5分スタート
→ その後は自由時間
「やるかやらないか」を悩ませないのがポイント。
③ 週3回だけ“勉強デー”を決める
高学年は毎日勉強より曜日でメリハリを付けた方が続きます。
■例
- 月・水・金は「必ず5分勉強」
- 火・木は完全フリー
- 土日は予定次第で自由
親が決めると反発するので、2択から本人に選ばせると成功率が上がります。
④ 親は“監督”ではなく“マネージャー”へ
高学年は、親の「やりなさい」より「環境づくり」の方が効きます。
■親がやるべきはこれだけ
- タイマーを置く
- 必要な文房具をすぐ使えるようにしておく
- 静かな時間帯を確保してあげる
- 終わったら軽く声をかけて終わり
「監督(命令)」より「マネージャー(支援)」の立ち位置が、思春期前には圧倒的に合ってます。
⑤ 部活や疲れを“学習エネルギー”としてプラスに変換する
実は、運動量の多い子ほど
脳のワーキングメモリ(作業記憶)が鍛えられ、集中力が伸びやすい
という研究があります。
運動 → 睡眠の質UP → 記憶の定着UP
という流れも強い。
だから、
- ゼロの日が続いても気にし過ぎない
- 週末20分だけ集中すれば総合力は上がる
- 疲れている時ほど短時間集中でOK
という考え方で十分回ります。
⑥ 各学年ごとの「5分勉強メニュー」完全リスト化!
◆【小4向け】5分メニュー
「基礎の穴を作らない」「学習の型を作る」のが4年生の最重要課題。
特に計算・漢字・ノート整理の3つが成績を左右します。
■国語(5分)
- 漢字2つだけ“丁寧に”書く(音訓・熟語を1つずつ)
- 教科書の物語文を1段落だけ音読
- 音読カードの“感想欄だけ”を書く
- 説明文の段落番号をノートに写して「要点1行まとめ」
■算数(5分)
- かけ算・わり算の筆算1問ずつ
- 面積(縦×横)を3パターンだけ計算
- 小数点を動かす計算を3題
- 単位換算(m→cm、L→mL)を3つだけ
■理科・社会(5分)
- 理科のキーワード3つだけまとめる(例:すがたを変える→“蒸発・凝結・溶解” など)
- 都道府県を5つだけ覚える
- 地図帳で「白地図の空欄埋め」3か所
- 社会の“太字語句”を3つ書くだけ
■総合(5分)
- 明日の持ち物リストを3つだけ書き出す
- 音読カードや日記の“1行だけ”書く
- ノートの整理(線を引く・タイトルを書く)
◆【小5向け】5分メニュー
5年生は勉強が一気に“抽象化”する学年。
だから「理解負荷の高い部分を短時間で点検する」メニューが効きます。
■国語(5分)
- 漢字2〜3個を“意味つき”で書く
- 説明文の要点を「1段落1行」で3段落分整理
- 慣用句・四字熟語を1つだけ調べてノートに書く
- “指示語”が何を指すか3か所だけ探す
■算数(5分)
5年生はつまずきやすい単元が多いので、ここが勝負。
- 分数の通分・約分を3題
- 小数×小数を2題だけ
- 割合の基本公式(くらべる量 ÷ 元にする量)を1回計算
- 体積(たて×よこ×高さ)を2回
- 図形の角度(直線・180°)を使う基本問題を3つ
■理科・社会(5分)
- 雲の種類を3つ書く
- 流れる川のはたらきを1行でまとめる
- 日本の工業地帯・農業地域を3つだけチェック
- 世界地図で国名を3つ覚える
■総合(5分)
- 課題の予定を書き込み(今日/明日/週末)
- 読書感想の「良かった場面だけ」1行書く
- 英語の単語を3つだけ書く(5年英語は“書けること”が大事)
◆【小6向け】5分メニュー
6年生は“中学準備”が半分始まる時期。
ポイントは「基礎の穴をなくす」「要点をまとめる練習をする」の2つ。
■国語(5分)
- 漢字3個(音訓・熟語まで書く)
- 説明文の要旨を「1行で言うとこうだ」とまとめる
- 接続語を3か所だけ抜き出す
- 記述問題の“骨組み”だけ作る(誰が/何を/どう考えた)
■算数(5分)
算数は6年で差がつく最大ポイント。
短時間でも“負荷高め+効果最大”のメニューにしてあります。
- 分数×分数を3題
- 比の基本問題を2題
- 速さ(みちのり=速さ×時間)を1題
- 円の面積(3.14×r×r)1回だけ計算
- 資料の読み取り(平均・中央値)を1つだけ解く
■理科・社会(5分)
- 電気(並列・直列)の問題を1問だけ
- 月の満ち欠けの順番を図で3つ書く
- 歴史の人物を3名だけメモ
- 明治→大正→昭和の出来事を1つずつ整理
■総合(5分)
◆すぐ使える「学年別・最強5分セット」
迷ったらこれだけやれば十分。
【小4】
- 漢字2つ
- 計算(筆算1問)
- 明日の持ち物チェック
【小5】
- 分数計算1問
- 漢字2つ
- 説明文の要点1行
【小6】
- 速さ・割合・比のいずれか1問
- 漢字3つ
- 説明文の要旨1行
◆5分勉強は“成功体験メソッド”
長時間より、
「やればできた!」が毎日1回あること
の方が圧倒的に学力を押し上げます。
「座ったら勝ち」「5分で十分」。
このスタイルを3週間続けるだけで、
高学年の学習リズムはほぼ必ず安定してきます。
まとめ!高学年の”勉強しない”を改善するガチ方法
- 毎日ではなく、まずは「週3回5分だけ」
- 帰宅後の行動を“自動化”する
- 親は“環境づくり専門”に切り替える
- 疲れや運動はむしろプラスに働くと理解しておく
- 本人が選べる余白を残す
この5つがそろうと、ゼロの日は自然と減り、
「やればできる」という自己肯定感が戻ってきます。
誰でも無理やりやらされる仕事や勉強ほど嫌なものはありません。
子どものやる気につながるようにガチ工夫していきましょう!
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